冬を告げる妖精
[未分類] by staff on 2008-10-10(金)11:10
北海道には、初雪の知らせをもたらす妖精が存在します。
本州育ちの自分にとって彼らを初めて目撃した時のショックは、
言葉では言い表せません。
秋が深まった頃、彼らは現れます。
晴天なのに雪が舞うような、しかも上下左右に。
よく見ると、羽アリが綿菓子でも運んでいるような、
白いふわふわした綿毛の玉をおしりに付けた虫が、無数飛び交うのです。
初めて観た時は、「わーっ」となりました。
が、地元の人にとつては、うざい虫とか。
自転車をこいでいると、口に入るとか、
時々、服にくっ付いているとか、
直接害がないのに、あまり評判は良くないようです。
そして、この虫が無数飛び交う日から十日前後で初雪が降ると言われています。
それも、かなりの確率で当たります。
その名も「雪虫」。
雪のような綿毛から名前が付いたのか、
雪を知らせる事から名前が付いたのかは知りませんが、実にふさわしい名前です。
そして今日、大量の雪虫を見ました。
もしかすると、札幌の初雪は二十日頃になるかも知れませんね。
メルヘンな意味での虫の知らせですが、本当に不思議な現象です。
北海道の冬の物語の入り口は、メルヘンチックな始まりかたですよ。