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10月16日

昔話


train.jpg
最近、息子が電車に興味をもちだして
見に行ったりするのですが、電車で思い出す
私の昔話があります。
私が中学生くらいの頃、スキーの合宿の帰り夜遅い電車に乗って
旭川に帰る時、合宿の疲れで私はぐっすり寝てしまいました。
その電車は、11時すぎに旭川に着き、20分くらい旭川に停車してから
また網走かどこかに向けて発車する電車でした。
うちの父が改札の外で待っていたのですが、待っても、待ても
私が降りてこないので、心配してホームに入ってきたとき
私は目を覚まし、旭川の看板をみて大慌て!
電車が発車してしまうと思い、後ろの座席で寝ていた知らないおじさんに
なぜか怒って「ちょっと荷物降ろして!」と叫んでしまいました。
でも、そのおじさんも寝ぼけていたので、私に言われるがまま
スキーブーツの入った、重くて、超大きなバックを担いで
電車のドア付近で父に渡してくれました。
私は、電車が発車したら困るとの一心で、荷物より先にホームに降りて
おじさんを待っていたのです。
でも、まだ寝ぼけていた私は父に「荷物持ってきてくれたひ人、知ってる人?」
と聞かれ、初めて正気にもどり、「えっ?」としばらく呆然・・・
でも、まだ状況を把握できず、なんとなく改札口へ・・・
そのおじさんも、何がなんだか訳がわからないまま座席に戻っていきました。
今、思い出せば笑い話ですが、そのおじさんにとっては
迷惑な話ですよね。寝ていたところを、叩き起こされた上、重い荷物まで
運ばされて・・・
きっと、やさしい人だったのだと思います。
あれから20年くらい経ちますが、この場を借りてそのおじさんに
「ありがとうございました」とお礼を言わせていただきたいと思います。
本当にその節はありがとうございました!


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